栄養道②ビタミン欠乏症

栄養の話をすると、「摂りすぎは大丈夫ですか?」
「できれば食事から摂りたいのですが駄目ですか」などよく聞かれます。

私自身の実践と学びの中で強く感じているのは、
過剰よりも不足のほうが圧倒的に多いという事実です。

実際、ビタミンが不足すると、体には明確なサインが出ます。

  • ビタミンA不足:夜盲症
  • ビタミンB1不足:脚気
  • ビタミンB2不足:口角炎
  • ビタミンB3不足:ペラグラ
  • ビタミンB6不足:けいれん・神経症状
  • ビタミンB12・葉酸不足:貧血
  • ビタミンC不足:壊血病(出血・免疫低下)
  • ビタミンD不足:くる病
  • ビタミンE不足:溶血性貧血
  • ビタミンK不足:出血傾向

これはほんの一例で、実際にはもっと多くの症状があります。

特に現代人に多いのはビタミンB群とビタミンCの慢性的不足です。

20世紀初頭、人間に必要な栄養素は
「タンパク質・脂質・炭水化物・ミネラル」
この4つで十分だと考えられていた時代もありました。

しかしその後、
微量でも体の代謝を支えるビタミンの重要性が明らかになります。

現在では、食糧が十分にある国でも
「見えない栄養失調、質的栄養失調(潜在的ビタミン・ミネラル欠乏)」が
世界的な課題とされています。

食べているつもりでも栄養は足りていない。
そんな時代に私たちは生きています。

甘いものや加工され過ぎたものから本来摂りたい栄養が微量にしか摂れていないことが問題です。
しかし、飽食の時代、飢餓よりも今の方がありがたい事実もあります。
飽食により、簡単に食べられて、選択肢も多いですが
甘いものの摂りすぎたり、自分の嗜好が基準になると栄養は
足りなくなります。

皆様に栄養の助言をするときは
「何かを摂りすぎないか」よりも
「足りているかどうか」
ここに目を向けてほしいと思っています。

そして忘れてはいけないのが、
ビタミンを活かす土台はタンパク質です。
これは「体の器」を整えるという考え方でもあります。

体が整えば、心も整う。
栄養を摂ることは、生き方そのものだと私は感じています。