子どもの栄養を考える第五話

― 質的栄養 実践法 ―

腸内環境は「土地」で育つ

― 水・ミネラル・食がつくる体質 ―

これまで、
第一話:栄養の4つの土台
第二話:避けたいもの
第三話:アルギニン
第四話:糖質と活動
とお伝えしてきました。
第五話は「腸内環境」です。


◆ 腸は吸収する臓器

どれだけ良いものを食べても、
吸収できなければ意味がありません。
口はものを入れるところ
胃はものをくだくところ(消化)
腸はものを吸収するところ
です。
食べ物の栄養は最終的に「腸」で受け取ります。

そして腸内には、
数百種類、数兆個とも言われる腸内細菌が存在しています。

この細菌たちが、

・吸収を助け
・ビタミンを作り
・免疫を整え
・炎症を抑える

など体のバランスを支えています。


◆ 腸内環境は生まれた土地の影響を受ける

ここが大切です。腸内環境は、

・母親から受け継ぐ菌
・育った家庭の食事
・水
・土壌のミネラル
・地域の食文化
の影響を強く受けます。
つまり、
腸は「土地の記憶」を持つ臓器とも言えます。
例をだすと、同じヨーグルトを食べても、
全員が同じ効果になるわけではない理由がここにあります。


◆ 水とミネラルの影響

また水には微量ミネラルが含まれています。
カルシウム
マグネシウム
亜鉛

カリウム
などなど

これらは、
・腸の粘膜を保ち
・酵素の働きを助け
・細菌バランスに影響を与えます。

ミネラルは大量に必要なわけではありません。
しかし「慢性的に不足」すると、
腸は弱ります。
子どもの頃はミネラルが充分満たされているのでそこまで
必須ではありませんが良い水とは何かを再度考えて欲しいです。
無菌の水や消毒している水が良いのか
自然の水が良いのか
これらも重要な要素です。

現代はカロリー過多でも、
ミネラル不足が起きやすい時代です。

これが質的栄養の視点です。


◆ 腸内環境は流行では整わない

近年「腸活」が流行しています。
しかし、
・一時的に乳酸菌を入れる
・サプリを追加する
だけで長期的に変わるわけではありません。

腸は、
・食事の積み重ね
・生活リズム
・運動
・ストレス
の総合結果です。

特に子どもは、
・外で遊ぶ
・土に触れる
・多様な食材を食べる
ことで腸内環境が育ちやすいと言われています。


◆ 子どもの腸は育てるもの

大人は「整える」ですが、
子どもは「育てる」です。
腸内環境も固定ではありません。
・偏り続ければ偏る
・整え続ければ整う
その柔軟性こそが、子どもの強みです。
私たち大人の視点ではない子供の視点での栄養は重要です。


◆ まとめ

第五話の結論はす。

腸は、食べ物だけでなく
土地の水や環境そして生活で育つ。

特別なことより、
・旬の食材
・発酵食品
・食物繊維
・よく動く生活
この積み重ねが、
子どもの腸を強くします。


次は最終話。

第六話は、少し問いかけになります。
「子どもの未来を考えて」
お菓子・ご褒美・運動不足・便利すぎる社会。