御岩神社

先日、霊峰・御岩山に鎮まる御岩神社を訪れました。

日本屈指のパワースポットとして知られ、ご祭神は国常立尊をはじめ、神仏習合の象徴ともいえる多くの神々。境内には、完全に行者の山であった形跡が残っています。

鳥居をくぐると澄み切った空気が肌に触れ、参道を進むたび、風が巨木を揺らし、苔の絨毯がやさしく迎えてくれる。まるで社が静かに呼吸をしているかのようでした。

山頂への道は険しいものの、一般登山としても登れます。ただし神聖な山ゆえ、登拝時間が限られていますので、訪れる際はご確認ください。

登拝とともに呼吸が整い、日常の雑念が洗い流されていく中、ふと地面に光る石が目に入りました。石英や雲母を含む岩が陽光を受けてきらめき、まるで神々が置いた小さな道標のよう。まさに「御岩」という名にふさわしい光景でした。

山頂からの眺望は、天地が溶け合うような雄大さ。参拝を終え下山する頃には、身体の奥まで清浄な光が満ちていました。

御岩神社は、自然と祈りがひとつになる、まさに魂の浄化の場です。