脳の道|第4回

脳は身体に従う

私たちはつい、「考え方を変えれば、行動が変わる」
と思いがちです。

しかし、脳の仕組みを観ていくと
実は順番は逆であることがわかります。

考える → 動く
ではなく
動く → 感じる → 考えが変わる

つまり、
脳は身体に従っている
ということです。


脳は身体の「後追い」をしている

脳は司令塔のように見えて、
実はとても素直です。

  • 姿勢
  • 呼吸
  • 筋肉の緊張
  • 動きの質

こうした身体の状態を先に受け取り、
その情報をもとに
「今は安全か」
「今は戦うべきか」
「いや逃げるべきか」
「今は休んでいいか」
を判断しています。

だから、

  • 背中が丸まると、思考も内向きになる
  • 呼吸が浅いと、不安が増える
  • 身体がこわばると、選択肢が減る

これは気合いの問題ではなく、
脳の仕様です。


「わかっているのにできない」の正体

「頭ではわかっているのに、できない」

これは
意志が弱いからでも
努力が足りないからでもありません。

身体がまだ、その状態になっていない
それだけです。

身体が

  • 安全
  • 余裕
  • 前進
    を感じていない限り、
    脳はブレーキを外しません。

だから
考えを変えようとするよりも、
まず身体を整える。

これが
脳の道の基本姿勢です。


身体が変わると、脳は一瞬で変わる

姿勢を少し正す。
深く息を吐く。
肩を下げる。
肛門を締めて地に立つ。
一歩前に出てしまう。

これだけで、
脳内の使われる回路は変わります。

  • 視野が広がる
  • 選択肢が増える
  • 感情が落ち着く
  • 意欲がでてくる

これは
身体から脳へ
「今は大丈夫だ」
という信号が送られるからです。


水が脳を整える理由

僕は水に入ると落ち着きます。水や水泳が苦手な方にとっては申し訳ない話ですが
泳いだ後、頭がスッキリします。

これは感覚論ではありません。

水の中では体が

  • 重力から解放され
  • 浮力の心地よさを体感し
  • 水の温度により体温調整が始まり
  • 呼吸が意識的になり
  • 全身の感覚にスイッチが入ります

すると脳は
「今ここ」に集中し、
未来や過去の妄想から離れます。

水は
最も自然に脳を身体へ戻す環境だと言っても過言ではありません。

だからBIG WINGSでは
水泳が単なる運動ではなく、
脳を整える場所としてスタッフと共有しています。


子ども指導における「身体先行」

子どもは、
言葉よりも
理屈よりも
身体で理解します。

  • 落ち着きがない
  • 集中できない
  • 話を聞かない

そんな時、
言葉を足すより
動きを整える。

  • 座り方
  • 呼吸
  • 目線
  • 水の中での感覚

身体が整うと、
脳は自然に静まり、
話が届くようになります。

これは
叱るでも
抑えるでもなく、
導くということ。

ちなみに当スイミングはいかなる場合においても怒ることを正当化しない怒る指導を禁止にさせていただいております。


脳の道としてのまとめ

脳は、
考えて動かすものではありません。

身体を通して、自然に動くものです。
そして自然とつながり自然=宇宙 宇宙とつながるものです。

  • 不安な時ほど、身体を整える
  • 迷った時ほど、動いてみる
  • 行き詰まった時ほど、呼吸を深くする

身体が先。
脳は後。

これが
脳の道の順番です。

頭で頑張らなくていい。
身体を信じて、一歩動く。

その一歩が、
脳の使い方を変えるコツです。