飲み込み、消化し、吸収し、そして昇華する

――言葉は、心と身体の食べ物――

人体というものは、本当に面白く、実によくできています。

私たちは食べ物を口から取り入れ、胃や腸で消化・吸収し、必要なものを全身へ運びます。
そして、身体に必要のないものは、最後に排泄していきます。

これは、あくまでも分かりやすくするためのイメージですが、
人が取り込んでいるものは、食べ物だけではありません。

私たちは毎日、たくさんの「言葉」と見た「動作・表情」も取り込んでいます。

耳から聞いた言葉。
人から言われた言葉。
目で見た動作・表情・文字。
そして、何より自分自身が心の中で繰り返している言葉(思考)。

言葉もまた、心の中へ飲み込まれ、
時間をかけて消化され、自分の考え方や態度として吸収されていきます。

良い言葉を聞き、良い言葉を使い続けていると、その言葉は少しずつ自分の中へ染み込みます。
「ありがとう」
「大丈夫」
「おかげさま」
「どんどん良くなる」
「余裕」

こうした言葉が心に吸収されると、
やがて意識しなくても、表情や態度、行動として外へ現れるようになります。

反対に、怒り、不平不満、愚痴悪口、文句否定、嫉妬、責める言葉ばかりを取り込んでいると、それらもまた、自分の内側へ蓄積していきます。

特に注意したいのは、口に出した言葉だけではありません。
・言いたかったのに言えなかった言葉。
・悲しかったのに我慢した気持ち。
・納得できなかったのに飲み込んだ思い。
・対立を避けるために、自分の心へ押し込めた感情。

 飲み込んだものが、すべて消化されるとは限りません。

 消化されない感情は、心の奥に蓄積されます。

それが何年も積み重なると、不安や緊張、眠れなさ、食欲の変化、身体のこわばりなど、
心身の不調として表面に現れることがあります。

身体は、言葉をくれません
その代わり、痛みや疲れ、重さや違和感という形で、私たちに知らせてくれます。

「もう無理をしなくていい」
「本当の気持ちに気づいて」
「そろそろ手放しても大丈夫」
そう伝えてくれているのかもしれません。

必要なのは、ただ飲み込むことではなく、きちんと消化する!
・自分の感情に向き合い気づく。
・言えなかった言葉を認める。
・相手を責め続けるのではなく、自分の学びへ変える。
・起きた出来事を、次に生きる智慧へ変える。

これが「昇華」なのだと思います。

昇華とは、嫌な出来事を無理に忘れることでも、何でも我慢することでもありません。

・悲しみを優しさへ。
・怒りを行動する力へ。
・失敗を智慧へ。
・苦しみを、誰かを救う経験へ変えていくことです。

食べ物が身体をつくるように、言葉は心をつくります。

心の状態は、言葉、表情、姿勢、呼吸、行動、人との関わり方へと現れていきます。

健康でいるためには、身体に入れる食べ物を選ぶことが大切です。

同じように、心へ入れる言葉も選びたいものです。

良いものを食べる。
良い言葉を聞く。
良い言葉を使う。
そして、不要になった怒りや不満は、感謝と智慧に変えて手放していく。

食べ物にも、言葉にも、心にも、消化と吸収、そして排泄が必要です。


今日、どのような言葉を、自分の中へ取り入れたいのか。

その中から、どのような言葉を採用していくのか。

良い言葉は、自分を整え
良い言葉は、相手を生かし
良い言葉は、場の空気まで変えていきます。

身体には良い食事を。
心と魂には、良い言葉を。

僕たち人間は、取り入れたものによってつくられていることに気づいたら良い方向で生きた方が楽しいです。最後は僕の価値観でした。 最後まで読んでいただきありがとうございます。